本稿は Adobe 社のソフトウェア イラストレーター(Illustrator)において
英語以外の日本で使う頻度が少ない言語を表記する際の注意点を紹介するものです。
※注意点※
筆者本人の備忘録的な意味合いが強いため、正確性には欠ける部分があります。
記事を参考にし作業したことで、何か間違いが発生しても責任は取れませんので
最終的な確認は各自の責任で行って頂きますようお願い申し上げます。
筆者の作業はイラストレーターCS6です。
CCやその他のバージョンでは挙動が違う可能性があります。
っと、ここまで前置きです。
1.実際に起きた問題(文字崩れなど)
いずれも該当言語のフォントをインストールしただけでは解決しない問題
・ウルドゥ語:表記方向
アラビア系の文字は横書きで右から左へと記述する言語だが
通常の入力では左から右へと文字が流れてしまう。
・テルグ語:文字に付属する記号の不備
主に下部につく子音の部分がおかしな形になってしまう。
(その他細かい部分でも誤りがあるかも?)
2.具体的な解決方法
結論から言うと実はとても簡単な方法
文字データをスポイトツールでクリックし、文字組みなどの設定をコピーする
イラストレーターファイル上のテキストオブジェクトでなくてはならないので注意。
自分は政府などの公的機関が公開しているイラストレーター系のデータを探してダウンロードした。
(ネットを探してもなかなか目的のファイルが見つからなかったので参考まで)
3.バージョンCC 以降はサポートされてるかも?
バージョンCC 以降、アラビア語については環境設定から対応可能とサポートページに記載されている。
https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/using/arabic-hebrew.html
その他言語についても現地のバージョン(キーボードも必要?)であれば 入力できるのかも…? 詳細は不明なので自己責任で試してみて下さい。
補足情報:何故この問題が起きたのか?そして気づいたのか?
ホッタイモイジンナ という言語と音を使ったゲーム を制作している際に起きた問題。
ゲームの詳細については割愛するが、Google 翻訳で音声を出すということを行っている。
日本語の意味を入力して、WEBサイトのテキストをコピーして、イラストレーターに貼り付けるという作業を行っていた。
この作業中、Google 翻訳に記載されている文字とイラストレーター上に表示されている文字列が違うことに気付いた。
というのが経緯である。ちなみに Google 翻訳のWEBページ上では正しい表記がされている。さすがの Google 先生。
ウルドゥ語については大きく違ったので気付いたのだが テルグ語については後に知識がある方から指摘されて気付いた。 そのため、初版のテルグ語表記は間違ったものを記載してしまっている。無念…
【実際の正誤表】