【システム考察】 ドラフトは好きじゃない:或る男の主張

◆初めに

本稿は筆者の ”独断と偏見” で構成されています。

あくまで個人の意見なので、参考程度にお読みください。

また、具体的な調査など行っていないので、情報の信憑性については自己責任でお願いします。


本稿の目的は筆者が新しいオリジナルのドラフトゲーを作ることで、そのための考察過程です。

筆者はドラフトゲーが苦手という気持ちがあるのですが、そこをあえてやってみようってお話。

まずは、なんで苦手と思っているのかを明文化しましょうというのがこの記事になります。

それを考えることでちょっと違ったドラフトゲーが出来るんじゃねーかなーという想いもあったり。

分かりづらい用語が多いですが、人様に見せることを意識した記事ではないのでご容赦願います。

分からない単語は調べてね♪

 

【前提条件】

・ドラフトというシステムを初めて知ったのはMTG

・筆者の好きなゲームの種類はざっくり言うと 「ローグライク」

明確な正解はなく常に判断し続ける、そしてその判断がうまくいった実感があるゲーム

・自分が現状の様々なリソース* を判断して、行動を選択しそれによってしっかり結果が出るゲーム

考えるだけ無駄というのは苦手だが、いっそ運に振り切っていればそれもオッケー!

リソース:ここでいうリソースはゲーム内の資源だけではなく、
ボードの条件や他プレイヤーの行動、クセなどありとあらゆるものを指します。

以上を踏まえた上で、ドラフトゲーをあまり好まない理由を列挙します。

かなり大げさに書いているので、「んなことねーよ!」 っていうツッコミもあると思いますが

まずは単純化し考察するための指標としてご理解ください。

 

1. ドラフト自体がゲームになっていて、その後のゲームがおまけ

何かのゲームシステムを行う前にドラフトを行う、というものがありますが

ドラフトを行った時点でゲーム勝敗のかなりの部分が決定しています。

その後のゲームが蛇足に感じるのです。

例:ドラフトしてからMTG、ドラフトのメタによって勝敗のダイヤグラムがかなり偏ってしまう。

 

2. メタゲーになりやすい

このカードにはこいつで対策、のように

ゲームの勝負どころがメタゲーに陥りがち。

盤面を作っていくタイプのゲームであればこの要素は薄まるか?

 

3. 席順のウェイトが高すぎる

ドラフトの順番、めぐりによってカードが来る順番が決まる。

上手な人の次にカードをもらう人は勝てなくて

下手な人の次にカードをもらえる人は勝てる。

 

4. カードプールを覚えてからが勝負

ゲームの読み合いを楽しめるようになるハードルが高い。

例:(MTGのドラフト戦での思考)このカードは強いけど、このエキスパンションには

強烈なメタカードがあるからピックやめたほうがいいかな。

あー、でもそれ(メタカード)はレアだからこのドラフト内のカードプールで

出ている可能性は低いかも、やっぱりピックしておこう。

上記思考をするためには、どういうカードがゲーム中にあって、出現確率(総枚数など)を

全て把握している必要がある。

 

5. プレイヤー全員に要求するスキル、ハードルが高い

お互いの読み合いを成立させるためには、全員が一定以上のスキルを持つ必要がある

例えば項目3にある、カードプールを知っていることによる思考は知識がないと出来ない。

更に、後述のお仕事問題なども、予定調和として全員の意識に共有されているべき。

 

6. 勝負所が不明確

ドラフト自体がゲームだったとしても、他人のピックに対する依存度が高い ので

負けた場合の納得感が薄い。

更に私の場合は勝った時も達成感が薄いと感じる。

(これは人によるかも? 勝ったゲームは楽しいからねw)

 

7. カットピックという不条理

カットピックという、「お仕事」 が発生する。

そして、 「お仕事」 をしたプレイヤーと、カットされたプレイヤーは勝てない

逆に 「お仕事」 をしないと、カットされなかったプレイヤーが勝利する

「お仕事」 問題は通常の多人数ゲームでも発生する課題なので

ドラフトに限ったことではないが、この現象が起こりやすい。

特に、カード同士のコンボがある場合顕著、

カードが単品で強ければピックする理由がある が、

単品で弱いカードがクリティカルな要素になると、傾向が更に強まる。

 

突き詰めると同じこともあるが、とりあえずぱっと思いつくのはこんなところ。



・ 勝負どころがゲーム内ので 「自分以外の」 選択肢に多い。自分の意志で勝った達成感が薄い。

・ ゲームとして成立するまでのハードルが高い。

 習熟度(すぐにゲームを楽しめない) + プレイヤースキル(誰とでも楽しめない)

 

これらの課題を解決することが必要ということです。

次の記事 では逆に好きな部分をまとめます。